今度こそ駄目なんじゃないかって らしくもないことを思った。 「まだあいつ起きねぇのか」 「うん…そうよ。サンジ君、まだ起きないの。」 戦いが終わってから早3日。 こいつの飯を最後に食ったのも3日前。 「私が少し気を緩めてたから。……本当にごめんって言いたいのに」 5日前に島についてログが溜まるまでの3日間自由に滞在することになって いつものごとくあいつは買出しに出かけた。 その時ナミがロビンと逸れてしまい一人になった時に地元の山賊に大人数で襲われて 偶然コックが通りかかったらしくナミを救ったらしいのだが。 そのあとナミに気を使っている時に先ほどの山賊の2,3人に 鬱憤晴らしか知らないが頭を殴られ 打ち所が悪く昏睡状態になってしまったらしい たとえ怪我が酷くなくてもこうなってしまうなんて 人間は何かと繊細にできているんだと思う こいつは、なんなんだろうか。 いつも女にへらへらしてる癖に自分を省みないし 自分より仲間みたいな感じで 自分を大切にしなさ過ぎる ………まったく因果関係とかはないけれど。 それなら、俺が。 俺がこいつを大切にすればいい。 寝ているこいつなんか気絶とかそういうの以外で 自主的の眠りなんかいつも見ることはないし そもそも動いてないところを見たことがない。 やっぱり、戦いのときといわず普段からこいつは 人のためにいろいろしすぎだ やっぱり、俺が、見てやらないと。 「……………ぞ、ろ?」 はっと枕元を見ると ぱっちり目を開けたコックがこちらを見ていた 「あ、あー・・・・・・・・・。あぁ、そーゆーことか。」 むくりと上半身だけ起き上がると周りを見渡してそうつぶやいた。 なんなんだ。 「あれだろ、俺。寝てたんだろ?何日間だ?」 「3日。」 「ふーん、そうか。つかゾロどうしてここに?」 「別に。様子を見に来ただけだ。」 「ほぉ〜…マリモクン。俺を心配してくれたのかな?」 「………」 そうだ。 めちゃくちゃ心配したんだからな。 「んー…、まぁありがとな。うし。」 そういうと立ち上がろうとするから無理やり座らした 「どこいくんだ?」 「何って……料理、皆腹減ってんだろ」 「皆適当に食ってるから今はいい。明日からでいいから今は横になってろ」 「でも…」 「いいから、それより。お前が食え、なんか持ってきてやるから」 「………お、おぅ。」 そういって部屋を出る。 俺の様子がいつもと違うからか あいつはぽかんとしてたけど。 その顔がなんともかわいらしく 自然と笑みがこぼれる。 やっぱり、生きていてほしい。 起きて俺と話したり、喧嘩したり、いろいろしてほしい これからも。ずっと。 「おいナミ。コック起きたぞ。」 これからはこいつを 大事にしよう。 END.はぁ〜・・・・・なんかげろ甘ですね